調査:年齢とリスク資産について

私の父は健在で70を超える年齢となりました。

幾ばくか資産を持っているのですが、その資産について家族から度々物言いがつきます。

高齢なのにリスク資産(株)率が高い!

株が好きな人は空売りしますからね。

これって巷に流れている「リスク資産の割合を(100-年齢)にしましょう」という方法論には合っていません。

また、個人によって状況が異なるのだから上記のような簡単な式であるはずがないという論調もよく見られます。

なるほど確かにそうだ・・・。

いずれにせよ、年齢とリスク資産に関するほとんどの議論が「年齢が上がればリスク資産は減らした方が無難である」と結論づけています。

この結論に異を唱えることはしません。

何故なら、私も父にリスク資産を売却して安全資産(よりリスクの小さな資産)へ移行してもらいたいと思っているからです。

黒鳥家は騒ぐほどの相続はないですから、相続税対策ということではないです。

寧ろ健在な間にリスク資産が目減りして、父の老後が厳しいものにならないかが心配です。

FPへ相談に行けば、90%以上が安全資産を保有すべきとアドバイスするでしょう。

信託銀行のFPなら分配金受取型の投資信託を勧めてくるハズです。

私はバランス型投信を積み立てるような人間なので、「高齢になったらリスク資産は保有しないほうがよい」と頭でっかちに考えています。

当然、高齢になったらリスク資産は少なくするつもりです。

今も少ないですが・・・。

さて、父は経済を勉強してきたハズなので、「高齢になったらリスク資産は保有しないほうがよい」と考えていると思っていました。

そこでネットで調べていると、年齢とリスク資産についての研究報告を見つけました。

富士通総研の研究レポート「高齢化社会における家計の資産選択行動の変化とその含意」

研究レポート(全文)のまとめで以下のようにありました。

米国においては、「人は加齢とともにリスク回避的な選好が強まり、より安全性や流動性を重視した資産選択行動を取る」との考えが一般的であるが、わが国においては、むしろ「加齢とともに資産蓄積が進むと、資産選択におけるリスク許容度はそれだけ高まり、リスク性資産に対する選好は逆に強まる」といった傾向が強い。今後一段と高齢化が進むわが国において、この傾向はますます強まる可能性が高い。

日本の証券会社や信託銀行は成長産業じゃないか!

最近は金融業界がインデックス投資を含む堅実な投資を前向きに広めているように感じます。

・・・まき餌?

加齢によってリスク資産が買いたくなってくるのを待ち、ハイリスクの資産(手数料も大)を勧める準備をしている!!

と気づいたのは最近でした(笑)

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